美容に健康にダイエットなど、あらゆる方面で大活躍のヘスペリジン。
身体にとても良い成分であることはよく知られております。
しかし、良い効果ばかりが注目されても、どうしても副作用が気になるところ。不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
健康に良いと言われているということは、健康を気にしている方が多く摂りたいと考えるもの。医薬品との相互作用なども気になりますよね。
そこで今回は、ヘスペジリンを摂取する際にの「副作用」についてクローズアップ! 安心して摂れるよう、役立てていただければと思います。
ヘスペリジンに考えられる副作用
ヘスペリジンはこれまでの研究結果が少ないと言われておりますが、そんな中でも日本医師会・日本薬剤師会・日本歯科医師会総監修の書籍「健康食品・サプリメント[成分]のすべて2017」では、ヘスペリジンの副作用として下記のことが考えられると整理されています。
- 胃痛・胃もたれ
- 下痢
- 頭痛
ヘスペリジンが多く含まれる柑橘類を食べすぎた際に、上記のような症状を感じたことがあるなど、人によっては思い当たる方もいるのではないでしょうか。
個別に解説を進めていきましょう。
胃痛・胃もたれ
ヘスペリジンには、胃痛や胃もたれを誘発するおそれがあると考えられています。
「お腹に負担がかかっているな…」と感じた時は、少し控えた方が良いかもしれません。
なお、ヘスペリジンには血管力を高め、血液の巡りに働きかける良い効果もあります。
下痢
ヘスペジリンは過剰摂取により下痢を引き起こす原因となると言われています。
柑橘類などは1日数個なら問題はありませんが、たくさん食べる方は注意してくださいね。
頭痛
ヘスペリジンが頭痛を引き起こすこともあると言われています。
入院中や妊娠中・心疾患を治療中の方など、元々健康状態に問題のある場合は、医師に相談することをオススメします。
医薬品との相互作用
さらにヘスペリジンには、その副作用などの関係から、医薬品との併用の際には下記のような点が注意が必要といわれています。
・眠気
・出血性疾患の悪化
・低血圧症
眠気
ヘスペリジンは、眠気を引き起こす可能性が指摘されている成分です。
注意すべきは、医療機関から鎮静薬などを処方してもらっている方。文献の中にはこれらの医薬品との併用に注意すべきと指摘したものもあります。
運転前など事故に繋がりやすい状況では、控えた方が良いかもしれませんね。
出血性疾患の悪化
出血性疾患をお持ちの方は、ヘスペリジンの過剰摂取に注意が必要です。
ヘスペリジンには血液の巡りに働きかけ、血液凝固を抑制する可能性が指摘されています。単独での使用が問題なくとも、他のサプリメントと併用した場合に出てしまう可能性もあるので、場合によっては医療機関へ相談した方が良いかもしれません。
低血圧症
ヘスペリジンは、血圧を低下させる可能性があります。
高血圧に悩む方にとっては嬉しいこの働きも、低血圧にお悩みの方には困ったもの。
出血性疾患の場合と同様に、単独使用で問題なくとも、似たような働きのあるサプリメントとの併用が過度の血圧低下を招く可能性があります。
専門家の意見や目安となる分量を参考にしつつ、上手に・安心して取り入れることが大切です。
柑橘類を多く摂取した場合の副作用は?
健康のためにヘスペリジンを多く摂取しようと考え、ヘスペリジンが多く含まれる柑橘類を食べすぎた場合に考えられる副作用も整理してみました。
カロリーオーバー
みかんやオレンジの食べすぎは、肥満やカロリーオーバーの原因です。
柑橘類は、それ自体は高カロリー食品ではありません。みかんも、1個や2個ならカロリーを気にする必要はないでしょう。
ただし、ヘスペリジンは体に吸収されにくいので、十分な量を食べなくてはなりません。ヘスペリジンを求めるあまり食べすぎてしまっては、みかんと言えどカロリーオーバー。侮ることはできません。
また、みかんやオレンジには「果糖」と呼ばれる糖質が含まれています。
そのため、みかんを食べすぎると糖質の取り過ぎにも繋がるため、注意が必要です。
みかんやオレンジをそのまま食べるだけでなく、糖質にも配慮したサプリや健康食品もオススメですよ。
アレルギー
実はみかんなどの柑橘類が、アレルギーを起こすこともあります。
果物のアレルギーは花粉症と密接な関係にあると言われており、実際みかんの場合はイネのアレルゲンとよく似た構造をしています。
そのため、みかんにアレルギーをお持ちの方は、食べすぎには要注意。症状が感じられた時は医療機関への受診をオススメします。
なお、アレルギーはアレルゲンに触れたからといって、毎回必ず出るとは限りません。
体調が悪化している時などに出やすいので、風邪を引いているときなどは特に注意を要します。
副作用の大半はあまり心配ない
今回は、様々なヘスペリジンの副作用を取りあげました。
下痢や胃痛・睡眠導入など様々なものがありますが、ヘスペリジンは食品として食べる分には、最大6カ月までの間、ほとんどの人にとって安全と考えられています。
みかんやオレンジなどの柑橘類はもちろん、サプリメントや健康食品を食べる時も、みかんなど果実から食べる時と同じ程度の注意があれば十分です。
また、「健康食品・サプリメント[成分]のすべて2017」によると、下記のような有効性があると言われています。
ヘスペリジンの有効性
慢性静脈不全
ヘスペリジン目立カルコン、ナギイカダ、ビタミンCを含む特定の製品を経口摂取することにより下肢の循環不良の症状が緩和するようです。またヘスペリジンとジオスミンを含む特定の製品を2〜6ヶ月にわたり、経口摂取することにより、慢性静脈不全の症状が改善するようです。
痔核
複数の研究により、ヘスペリジンんとジオスミンを含む特定の製品を、最大3ヶ月にわたり経口摂取することにより、内痔核の症状が改善するということが示唆されています。治療後の痔核の再発を予防する可能性もあります。
静脈性うっ血潰瘍
圧縮包帯を用いながら、ヘスペリジンとジオスミンを含む特定の製品を最大2ヶ月にわたり経口摂取することにより、軽度の静脈うっ血潰瘍の治療が促進するようです。
体内での働き
炎症や痛みを和らげ、血管の機能が正常に働く補助をします。
引用元健康食品・サプリメント[成分]のすべて2017
ヘスペリジン摂取時の注意点
さて、ここまでヘスペリジン摂取に伴う副作用の解説を進めてきました。
ですが、ヘスペリジンは元気に繋がる栄養補給や、健康的な生活の維持にとても役立つ成分なので、副作用の影響を考慮して摂取を控えること
そこで、ここからはヘスペリジンをより上手に摂取するための、ポイントや注意点を徹底紹介。
副作用を避け効率よく取り入れることで、イキイキとした日々に役立てる方法をご案内致します。
- ヘスペリジン摂取時の注意点やポイント
- サプリメントがオススメ
- 過剰摂取には要注意
- 加熱しても大丈夫
サプリメントや健康食品がオススメ
ヘスペリジンをピンポイントで摂取するなら、断然サプリメントや健康食品がオススメです。
サプリメントや健康食品の中には、製造段階で糖質をカットした製品も存在します。そのため、これらの商品を摂るることで、普段よりも健康的な食生活へと繋がります。
更に、吸収効率をより高めた「糖転移ヘスペリジン」を含む健康食品も増えているので、柑橘類をそのまま食べるより、ずっと効率よく取り入れることができるようになりました。
過剰摂取には要注意
ヘスペリジンは、あまり吸収効率が高くありません。
そのため、サプリメントや健康食品を取らずにヘスペリジンを十分な量確保するためには、どうしてもみかんやオレンジをたくさん食べなくてはなりません。
ところが、みかんやオレンジを過剰摂取すると、下痢や腹痛など様々な副作用が生じます。当然、ヘスペリジンを追い求める多くの方が悩んでいる部分です。
いずれにせよ、柑橘類の過剰摂取はオススメできません。サプリメントや健康食品など、別の方法を検討すると良いでしょう。
加熱しても大丈夫
ヘスペリジンは加熱には強く、調理してもあまり失われる心配はありません。
また、ヘスペリジンは成熟した果実よりも、未熟果の方が豊富に含まれています。
そのため、熱いお茶に混ぜて柑橘茶として、また、カレー粉に含まれる陳皮のようにカレーに入れて楽しんだりと、様々な摂り方が可能です。
未熟果は酸味が強く、そのまま食べるには向きませんが、こうして「熱に強い」性質を利用すれば、強すぎる酸味も逆に美味しさへのスパイスとして活きてきます。
まとめ
ヘスペリジンの副作用を整理してみましたがいかがでしたでしょうか?
ヘスペリジンを多く含む柑橘類は、昔から果物として人々に親しまれてきたため安全な食べ物であることは間違いありません。さらにヘスペリジンには血管力を高め、血液の巡りに働きかける良い効果もあります。
ただし、過剰摂取は禁物です。
あまり摂りすぎると胃痛、胃もたれや下痢などの症状が出る可能性があります。
ヘスペリジンは、様々な働きを持つ万能成分。
年齢に負けないイキイキとした生活の維持や、働き盛りの栄養補給にはとても役立つ成分です。
皆さんも今日からヘスペリジン生活。はじめてみませんか?
ヘスペリジンが水に溶けにくい性質をもつため、体内への吸収性が低く、そこが最大の難点だと考えられてきた結果開発されたのが「糖転移へスペリジン」。
酵素反応でブドウ糖を結合させ、従来の約10万倍も溶けやすくなり、体内への吸収性が飛躍的に高まったヘスペリジンのこと。